母の友人Iさんの話。
Iさんは会うたび母にこぼしているらしい。

「うちの娘はなんにも(家事を)しない。」

「この前の夕飯で娘が仕事から帰ってきてお風呂に入っている間にお肉を焼いたら、お風呂から上がってきた娘に『焼くタイミングが早い』って怒られたのよ。」

「じゃあ自分でやったらいいのにねー。」と母は言う。
Iさんは母と同じくらいの年らしいから、娘さんは50前後だろう。

この話を聞いて思った。

「その気持ち、わかるなあ」って。

娘さんの気持ち、だけど。

その娘さんも、お肉がすでに焼かれてたら文句は言わないと思う。
でも「今から焼くんだったら」という話。

お風呂に入ってすぐじゃなく、少し待って上がるタイミングで焼いてくれたら、焼きたてのあつあつを食べられる。どうせなら、少しでもおいしく食べたいと思っただけなんだよね。

「料亭か!」って言われそうだし、
「50近いんだから、80近い母が作ってくれる料理にケチをつけるな、じゃあ自分でやれ!」って言われるのもわかる。

家事を何にもしないのもどうかと思う。

でも娘さんが問題にしているのは、「誰が」ではなく「どうやって」なんだと思う。
「同じやるなら、うまくやろうよ」ということ。

ポイントは娘さんの仕事が忙しいってことにある。

仕事はいつでも「うまくやること」が求められる。
よく言われるように100点とって当たり前の世界だ。99点だと文句を言われる。

その娘さんはきっと真面目に仕事をしてるんだと思う。

一日中、上司からお客から100点を求められ、毎日それに応えるためにがんばっている。だからつい、人にも、お母さんにさえ同じことを求めてしまう。

その気持ちが本当によくわかる。
母やそのお母さんには悪いけど、私は娘さんに肩入れしてしまう。

会社に勤めていたときは私にもそういうところがあった。

もちろん、「それでいい」と思っているわけではないし、
気持ちのどこかでは「悪い」と思っている。

ただ今は、精神的に余裕がないだけだと思う。
そのうち、変わっていくよ。ずっとこのままではいられないんだから。

この話の結論は、こうなる。
 
「80歳になっても家事全般をこなせる健康と体力がすばらしい」

だめだろうな、やっぱり。(苦笑)


励みになるのでクリックお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代おひとりさまへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ


広告