ある雑誌の家計相談で、「貯蓄を増やしたい」という記事があった。
相談者は結婚以来53年間家計簿を付けてきたしっかり者で、夫は他界してひとり暮らし。
介護に必要なリフォームは済ませ、高額な出費の予定はないという。

現在の貯蓄は1000万で、「あと5年で400万円増やしたい」という。

年齢は84歳。

驚いた。まだ増やしたいの?

家計簿が公開されていた。
年金が月17万5千円。
食費2万円、光熱費1万5千円、住宅費1万8千円、娯楽他2万7千円、医療費5千円、固定資産税等予備費2万。

残り7万円は貯蓄。

ひと月の生活費は10万5千円だ。少ない、よね。
84歳にもなればこれくらいで済むのかもしれないけど、この人は節約がうまいのだと思う。53年も家計簿を付けてきただけのことはあるのだ。

計画どおりいけば、月7万円*12ヶ月=84万円、5年で420万円だから目標はクリアできる。

でも。
今から老後のための貯蓄?

いやまあ、100歳まで生きるかもしれないけど、息子もいるし。
貯蓄が1000万もあるんだから、もう節約生活は終わりにしていいんじゃないの、
月7万も貯蓄する理由がどこにある!

と思ったら理由が書いてあった。これがすごい。

「孫が大学に入る時に援助したい」

はあ、どれだけ人に尽くすのが好きなんだろう。

孫の喜ぶ顔みたさ?
いや、息子の喜ぶ顔みたさ、かな。

5年ときっちり期限が決まっているところをみると、孫は5年後に大学に入学する年齢で、息子は真面目に働いているけど子どもの学費に困っているのかもしれない。

文面には、どんな息子か書かれてなかったけど。
ある意味、80歳を過ぎても息子のために節約生活を実践できるこの人は幸せかもしれない。

いい息子だといいなあと思った。
大きなお世話だけど。

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