すっかり秋ですね。
ベランダに出ると金木犀のいい香りがしてきました。

さて昨今話題の年金新ルール

”現在のルールでは賃金が物価よりも大きく下落した場合、下落幅が小さい物価にあわせて支給額を決める。21年度から導入される新ルールでは、賃金の下落幅が物価の下落幅よりも大きければ支給額は賃金の下げ幅に合わせて減る。賃金の下落によって現役世代の保険料負担の能力が減れば、給付額も減らすべきだという考え方に基づく。”

世代間格差を解消するための新ルールなんでしょうね。
払う側としてはよいルールだと思いますが。

”厚生労働省は年金給付抑制の新ルールが過去に適用されていたと仮定した場合の給付額の試算を公表した。もし2005年度から10年間適用されていたら、基礎年金の給付額は3%減っていたという。一方で年金給付の抑制が進むため、現役世代の基礎年金額は7%程度増えると試算した。”

7%増えるかは怪しいですけどね。

それに、問題は「毎年上がる年金保険料」ですよね。
色々調べていてわかったことがあります。(詳しくはこちら

年金保険料はずっと上がり続けるものだと思ってたんですが、それも来年までのようです。
・・と思ったら、早とちり。

2016年度の国民年金保険料は月額16,260円。
計算式は、毎年度の国民年金保険料額=2004年度の改正で決められた保険料額*保険料改定率、です。

今年度は、16,660円*0.976=16,260円 でした。
そして来年度は、16,900円*保険料改定率となるわけです。

この「2004年度の改正で決められた保険料額」というのが2004年度から毎年280円ずつ引き上げられてきていて、これが毎年上がる保険料の正体でした。それが、2017年度以降は上がりません。

でも。
 
次の「保険料改定率」がくせものでした。
保険料改定率は、前年度保険料改定率*名目賃金変動率(物価変動率*実質賃金変動率)で求めます。

つまり、物価と賃金が上がると、改定率が上がり保険料も上がるというわけです。
もし本当に日本がインフレになったら、保険料は上がり続けてしまいます。

反対に、賃金が下がると、保険料も下がります。

今回の新ルール改定で大騒ぎしているのは、
「賃金が下がったら、年金も下がるのは年金カット法案だ、改悪だ」ってことでしょうけど、
賃金が下がったら、保険料も下がります。

一方で、厚生年金の場合、物価、賃金上昇率は加味されません。
計算式は、標準報酬月額*保険料率(毎月の場合)です。
保険料率は、2004年度から毎年0.354%ずつ引き上げられてきましたが、2017年度以降は18.30%で固定です。

もっとも、給料が上がったら標準報酬月額が上がるので保険料も上がりますけど、それは喜んでいい部分ですよね。

そう考えると、国全体で見ても個人からしても、やっぱり物価も賃金も上がったほうがいいんでしょうね。払う分が上がりますけど、もらう分も上がりますからね。

個人的には物価も賃金も上がらなくていいと思ってますけど、だめでしょうね。
ま、ベースの上昇が止まっただけ、よしとしましょうか。

あとは、できることなら、物価が上がったときは株価も上がっていてほしいです。


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